November 16, 2015
パリ5人組公演、間近です
パリの惨劇は、長年住んであの美しい街並みを毎日目にしていた私にはとてもショックな出来事です。
今も友人、知人、先生方、きっと恐ろしい思いをしながら生活されていることでしょう。
世界中どこに行っても安全な場所はありませんね。
気をつけながら、毎日を大切に生きていきたいです。
落ち込んでばかりもいられないので、私は私にできることを精一杯頑張ります!
秋冬のコンサートシーズンも、そろそろ折り返し地点と言えるでしょうか…。
9月、10月のコンサートにいらしてくださいました皆様、どうもありがとうございました♪
また今月初めには、チェロの林峰男氏のデビュー40周年の記念コンサートで、ヴァイオリンの渡辺玲子さんと共に満員の紀尾井ホールで演奏させていただきました。
色んな方との共演で沢山の刺激を受け、考えるきっかけを与えてもらい、
それをまたソロの演奏に還元するという循環はとても魅力的で、このような状況に感謝しながら日々活動しています。
さて、3年前に結成したピアニスト5名によるユニット「パリ5人組」の公演が、ちょうど1週間後に迫りました!
各メンバーによるソロはもちろん、
第1回目から毎回取り組んでいる2台10手(2台のピアノを使い5人全員で演奏)もあります♪
私は、ソロではデュティユーのピアノソナタを演奏します。
CDにも収録しているのですが、コンサートではあまり弾く機会がなく、今回5年ぶりの演奏となります。
デュティユー氏は、フランスの現代音楽界において非常に大きな存在でしたが、残念ながら2年前、2013年に97歳でお亡くなりになりました。
90歳を超えてもなお精力的に活動され、自作のオケ作品が演奏されるとなると自らリハーサルに出かけ、アドバイスをされていたほど。
そんな彼の原点とも言えるピアノソナタ。第3楽章「コラールと変奏曲」だけはよく演奏されるのですが(この1つの楽章だけで様々な要素が詰め込まれ、曲として立派に成り立つので)、
第1、第2楽章もそれぞれに魅力ある作品で、
この2つを聴いた後の第3楽章は、また違った視点をもってお聴きいただけるのではないかと思います。
現代作品といえども、非常に色彩豊かでリズミカル、和声の響きも美しいピアノ曲です。
他のメンバーは、フォーレ、ドビュッシー、ラヴェル、プーランクをそれぞれ演奏、2台10手はビゼーのカルメンと、デュカスの魔法使いの弟子を演奏します!
様々な作品、奏者、編成で、ピアノの魅力を最大限に引き出すコンサート。
秋深まる祝日の午後を、ぜひトッパンホールで♪
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11月23日(月祝)16時開演
トッパンホール
全席指定 4,000円
・トッパンホール チケットセンター
http://www.toppanhall.com/concert/detail/201511231600.html
・チケットぴあ
http://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventCd=1531454
・株式会社1002 電話03-3264-0244(平日10:00-18:00)
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